マルチプレスヘッドは、生産に必要な最大96個の金型を収納するダイ機構になっています。各金型は個別に作動し、いつでも使用可能です。マルチプレスヘッドは、パンチダイの高いアラインメント精度を実現することで高品質の加工を可能にし、同時にサイクルタイムを短縮し、サイクル中のセットアップやそれに伴う待ち時間を排除します。

加工開始時にマニピュレーターがシートをセンタリングします。最大ストローク長さ3030 mmで、最大3048 mmの素材をつかみ換えなしで加工でき、9個の独立して開くピンサー（掴み部）を備え、つかみ代不要でネスティングを可能にし、素材の使用を最適化することでスクラップを削減します。加工中の素材の重量に応じて動作を可変化する、特許取得済みの調整システムを装備しています。

このシャーは直角に交差する2本の500mmの独立したブレードがあり、ブランクホルダーを装備し、あらゆる長さの切断に対応しています。マルチプレスヘッドの隣に設置されたシャーは市場でもユニークなもので、最適で一定のアラインメントと優れた品質の加工を可能にします。シャーは、パンチによる分離（切断）と比較して加工品質の面でも優れており、サイクルタイムを短縮して桟幅を必要とせず、最適化を図りスクラップを最小限に抑えることができるため、まさに統合システムS4の大きな利点となっています。

上下の曲げ刃、カウンターブレードおよびブランクホルダーは、加工中、機械停止時間や手動による金型交換なしに、板厚0.4～3.2mmの加工可能な材料の処理に使用する4つの万能汎用金型です。

材料は、制御されたメカ的なピンに対し、加工開始時に1回だけ位置決めされます。サイクルタイムは最小限におさえられ、精度のあらゆる誤差はすべて最初の曲げで吸収されます。メカ的なストッパーによる位置決めは、毎回正しいサイズの完成パーツのさらなる保証となります。

長年にわたって開発された曲げの公式は、動力を定義し、万能汎用金型の動きを管理し、たわみ、温度、板厚を含むさまざまなパラメーターをリアルタイムに解析し、完成品の高い精度、繰り返し精度、品質を実現します。