
コラム
サルバニーニの内覧会『Xperience』をご紹介!
5月上旬、サルバニーニオーストリアにて開催した内覧会についてご報告いたします。
サルバニーニの内覧会『Xperience』をご紹介
サルバニーニは、Xperienceというイベントを5月上旬に開催いたしました。
Xperienceでは、弊社のイタリア本社ショールームやオーストリア工場にお客様をお招きし、
弊社が取り扱う様々な機種を直接ご覧頂いたり、専門のスタッフに直接質問して頂ける場を提供しております。
今回のコラムは、毎年世界各地から多くのお客様に好評頂いているこのXperienceについてご紹介いたします。
最後に参加者様からの感想もご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください!
Xperience概要
Xperienceは、2023年から始まったSalvagniniの内覧会イベントです。
毎年世界各国からお客様をお招きし、弊社の製品を一挙にご覧頂ける機会としてご好評いただいており、今年で4回目となりました。
通常の展示会では短い日数で機械搬入をする必要があるため展示機に様々な制約があり、機械の持つ性能すべてをお見せすることが難しい場合もありますが、
Xperienceでは各機械のフルパフォーマンスをご覧いただくことができます。
また、機械を製造している工場の見学、実際に導入されているユーザー工場の見学にもご参加頂けます。
当イベントでは専門のエンジニア、また機械を開発したプロダクトマネージャーに直接ご質問頂ける機会もあります。
サルバニーニは、機械の性能は勿論、人も重要だと考えておりますので、このようにスタッフと直接お話し頂ける機会をご提供し、
顧客の皆様に少しでも安心感を感じて頂ければと考えております。
さて、今年のXperienceは、パネルベンダー専用として欧州最大規模を誇るサルバニーニオーストリアの製造拠点、
そしてグループにおけるハイエンド・パネルベンディング技術の中核となる工場で開催されました。
エンスドルフに位置するこの工場には、約500名の専門技術者が集結し、パネルベンディング分野における数十年にわたる専門知識を結集しています。
2026年5月4日から8日までサルバニーニオーストリアで開催された「Xperience」では、
柔軟性、制御性、継続性を兼ね備えた技術を通じて、板金メーカーがいかにしてより厳しい産業環境に対応できるかを紹介しました。
製造業の管理はますます困難になっています。
需要の予測は困難になり、サプライチェーンは外部からの圧力にさらされ続け、規制により複雑さは増す一方です。
同時に、板金メーカーには、より軽量でより精密かつ仕上げの優れた部品を、小ロットかつ短納期で提供することが求められています。
カスタマイズ化、大量生産、そして人手不足により、企業は管理が容易で、作業者のスキルへの依存度が低く、長期的に安定した生産モデルの採用を迫られています。
こうした状況下で、パネルベンダーはますます有効な解決策となっています。
柔軟性、再現性、自動化を兼ね備え、メーカーが変動に対応し、品質を確保し、板金加工プロセスを簡素化するのを支援します。
出展機一覧
今回の展示は、参加者の皆様にサルバニーニのパネルベンダー全ラインナップの可能性を体感頂けるように準備いたしました。
このラインナップには多様な生産要件に対応するために設計された様々な構成が含まれています。
単独機として、あるいは補完的な技術と統合して、さまざまな生産戦略をサポートする形での活用が可能です。
現地での様子を写真と共にご紹介いたします。
PX + B3
複雑度が異なる部品の生産における柔軟性を高めるために設計された曲げ加工セルです。パネルベンダーが主要な加工を担当し、プレスブレーキがパネルベンダーでは不可能な曲げ加工を補完します。P-PB-CXNソフトウェアは、パネル曲げ加工サイクルの終了時に自動的にB3プログラムを読み込み、シームレスな移行と加工の連続性を確保します。

P4-2120
P4-2120は、ハイエンドな自動化機能と幅広い用途への適応性を兼ね備えた、サルバニーニのパネルベンダー製品群におけるフラッグシップモデルです。CLAおよびCLA/SIMを搭載しており、部分曲げ用の補助ツールを自動的にセットアップするため、手作業を必要とせずに複雑な形状の加工が可能です。この構成では、パネルベンダーにABA55ブランクホルダーが装備されており、これにより適用範囲がさらに拡大され、より長いリターン曲げを必要とする企業にとって戦略的なソリューションとなります。

L3.G4 + P2-1620
物理的な自動化設備がなくても、切断と曲げ加工をいかにシンプルかつ効果的に連携させられるかを示すワークセルです。データマトリックスによるマーキング、DPRスキャン、およびOPS-SFCによる視覚的サポートを備えたPDDにより、プログラムの自動呼び出しや、各独立した作業拠点間および下流工程とのトレーサビリティが実現され、作業の流れが効率化され、手作業による介入が削減されます。

FSL S4+P4-2520
一貫した連続フローによるリーン生産を実現するために設計された、柔軟性の高いスマートラインです。パンチングとパネル曲げ加工が完全に統合されており、手作業による搬送、中間保管、セットアップによる工程中断が一切ありません。機械間の搬送工程がなく、サイクル内で金型の自動交換が行われるため、このラインは1ロット生産、キット生産、多品種生産に対応しています。また、FLOWソフトウェアがプロセス全体を管理し、工程順序や生産ロジックを制御します。

P2-1620 + P2-2120
これら2つのパネルベンダーモデルは、P2プラットフォームがさまざまな用途や生産環境において拡張性を持つことを示しています。単一のプラットフォーム、1つの曲げロジック、そして複数の構成により、メーカーは複雑さを増すことなく柔軟性を高めることができます。

P2-2520HG(2026年新モデル)
このパネルベンダーは、重量のある構造用部材の加工に対応するため、厚板加工能力を拡張しています。P2-2520HGは、最大3.2 mm(12ゲージ)のステンレス鋼を曲げ加工でき、普通鋼(3.6 mm – 10ゲージ)およびアルミニウム(4.8 mm – 5ゲージ)についてはさらに広い加工制限を有しています。また、機械制御によるハンドリング機能により、重量のある部品を扱う際の作業者の負担を軽減します。

P2-3020(2026年初展示)
このパネルベンダーは、大型部材の加工向けに、曲げ長さを延長し、人間工学に基づいた操作性を向上させています。全長3メートル(118.11インチ)までの部材を加工できるように設計されたP2-3020は、加工サイクル全体を通じて機械がパネルを管理するため、大型部材の取り扱いがより容易かつ安全になり、作業者の身体的負担も軽減されます。

P4-4020
サルバニーニの製品ラインナップの中で最大級のハイエンド・パネルベンダーであるP4-4020は、大型部材の加工向けに設計されています。本機は部材を自動で加工するため、ハンドリングが簡素化され、工程管理が向上します。CLA、Pツール、CUTなどのオプションを組み合わせることで、より複雑な形状やプロファイルの加工を同一サイクル内で実現し、パネルベンダーをさらに多機能なワークセンターへと進化させます。

参加者の感想(韓国・アメリカ)
最後に、今回のXperienceに参加されたお客様に直接感想をお聞きすることができましたので、2ヵ国からご紹介して終わりたいと思います。
【韓国】リュ・ビュンギュ(テサンENC 取締役社長)
最も感銘を受けたのは工場の環境でした。次に、設備そのものです。
展示会で普段目にする機械と比べると、ここで実際に稼働している設備を目の当たりにしたことは、はるかに印象的で記憶に残る体験でした。
通常、私たちは展示会で機械を見てから購入しますが、実際に使い始めると、何らかの制限や不足があることがよくあります。
しかし、ここの機械とシステムは完成度が高く、非常に洗練されていると感じます。
現在、私たちは約1,200種類の製品を製造していますが、サルバニーニ社からのトレーニングを受ければ、
これらの機械を使ってすべての製品を生産できると確信しています。
もう一つ感銘を受けたのは、工場全体の環境と管理体制です。
訪問者が来るからといって特別に整えられた施設という印象は全くなく、むしろこの高い水準が日常的に維持されていると心から感じられました。
韓国に戻り、会社の運営を続けるにあたっては、ここで目にした環境や管理基準を参考にさせていただくつもりです。
今回のイベントを通じて多くのことを学びました。ありがとうございました。
【アメリカ】 ジャスパー・アンダーソン、デヴィッド・ロビンソン(Roseville Precision INC.)
この工場には本当に感銘を受けました。
清潔さと整然とした環境、そしてここで働く人々は、まさに私たちがアメリカで出会う人々そのものです。
とても協力的で、情報提供も丁寧、そしてプロフェッショナルです。
ここに来られて嬉しいですし、素晴らしい経験になっています。ここは本当に素晴らしい製造工場です。
サルバニーニのスタッフの方々の温かな歓迎や、私たちが直面する課題を解決するための尽力、
そして彼らが擁する専門家チームには、ただただ感嘆させられます。本当に感謝しています。
私にとって、このFMSラインシステムが次のステップでした。
私たちの工場では数時間かかっていた作業がFMSだと45秒で完了するのを目の当たりにし、この設備を導入できることに大興奮しています。
私にとって重要なのは、革新的な発想と、まさにこの背後にあるFMSラインの存在、そしてキット生産ができる点です。
これにより、部品の準備に費やす無駄な時間をなくすことができます。
要するに、ここから完成品をそのまま取り出せるのです。
これは当社にとって非常に大きな意味を持ち、今後の展開が楽しみです。


このように、通常の展示会よりも展示機の性能をしっかりご覧いただくことができ、
またそれだけでなく「人」の対応力についてもイタリア本社・その他の海外拠点関わらず良い評価を頂け、
私どもとしても大変嬉しく思うと同時に、サルバニーニジャパンも日本のお客様から更に信頼して頂けるよう
引き続き尽力して参りたいと思います。
以上、今回はXperienceをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
日本からイタリアやオーストリアまで行くのはなかなか難しいという方も、ぜひ弊社サルバニーニジャパンのショールームにお越し頂ければと思います!
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